近年、デジタル技術やAIは、私たちの生活の中で急速に身近なものになっています。スマートフォンやタブレット、音声入力、読み上げ機能、翻訳機能などは、日常生活の中で自然に使われるようになりました。また、文章を要約したり、考えを整理したり、必要な情報を探したりする場面でも、AIが活用されるようになっています。
生徒の中には、すでにAIに関心をもち、実際に使い始めている様子が見られます。社会の中で広く使われている技術である以上、学校としても「使わせない」「関係ない」と考えるのではなく、どのような場面で役立つのか、どのような点に注意が必要なのかを伝えていくことが大切だと感じています。
視覚障害教育において、デジタル技術は情報へのアクセスを支える大切な手段の一つです。文字を大きく表示したり、音声で確認したり、資料をデータで受け取ったりすることで、自分に合った方法で学習に取り組みやすくなります。AIについても、上手に活用すれば、文章の理解や考えの整理を助ける手段になる可能性があります。
一方で、AIの答えは必ずしも正しいとは限りません。個人情報を入力しないこと、他者の文章や作品をそのまま使わないこと、出てきた情報をそのまま信じ込まないことなど、注意すべき点も多くあります。便利な道具であるからこそ、「何のために使うのか」「その情報は信頼できるのか」を考え、最後は自分で判断する力が必要です。
これからの社会では、デジタルやAIと無関係でいることは難しくなっていくと思います。本校でも、デジタルやAIについて、生徒が安心して技術と向き合い、自分の学びや生活に役立てていけるよう、正しい知識と使い方を考える機会を大切にしていきたいと思います。
本校では、10月までの間、陸上競技の練習に取り組むことを計画しております。視覚障害者の短距離走では、ゴール方向から流す誘導音を手掛かりにしてコースを走ります。近隣の皆様には警告音のように聞こえるなど、御迷惑をお掛けすることがあるかもしれませんが、何卒御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
今年の夏は梅雨らしく雨の日が多く、6月は比較的涼しい日々となりました。7月に入ると夏らしい気温となり、水泳指導の実施が増えました。生徒たちは「今日は入れるかな?」と楽しみにしながら、意欲的に活動に励みました。A・B講座では、水に親しみながらウォーキングや浮遊をし、一生懸命体を動かしたり、水に浮く感覚を味わったりしました。C・D講座では、教員が生徒の泳力に応じた指導を行い、生徒はより速く安定したフォームになるよう励んでいました。
さて、夏休みが始まります。夏休みに入っても、生徒は進路に向けた学習や実習などに、それぞれ取り組むことでしょう。一方で、夏休みならではの余暇を楽しむ時間も増えます。楽しく過ごしてほしい反面、近年ではSNSやオンラインゲームをきっかけに、詐欺などの被害に遭うことや、いわゆる「闇バイト」と呼ばれる犯罪に関わってしまうというニュースを目にします。高校生年代にとっても決して遠い話ではありません。学校でも指導していますが、御家庭でも、スマートフォンの使い方や、知らない相手とのやり取りについて、改めて話題にしていただければ幸いです。話題に迷われた際は、「GIGAワークブックとうきょう」と検索いただき、活用してみてください。(文責:入川)
専攻科では、6月に入ってから本格的に授業も深まり、授業の進みも段々と速くなってきました。1年生の皆さんも今の内容が今後の学習にどう活きてくるのか不安と楽しみの様子もあり、学年を越えた交流から見通しを立たせようとしている姿が見られます。
6月17日(水)に職業講話がありました。あん摩マッサージ指圧師としての職業自立についての話に、生徒の皆さんは耳を傾け、自身の目標の再確認や進路のイメージの具体化をしているようでした。7月には、2年生が治療院見学もあり、諸先輩方が卒業後どのように腕を磨き、自身の治療院を経営してきたのかを丁寧に教えてくださいました。
自身の置かれている状況や環境から、どんな進路先があるのか、再度社会に出るにあたって、どんな風に働きたいのかといった視点は、進路を考える上で必要なことです。加えて、自身の見え方の特徴などを伝えられるコミュニケーション力も必要でしょう。患者さんと笑顔で誠実に向き合い、磨いた技術を適切に振るって治療する。これは、企業内マッサージ師も治療院も関係なく必要な態度です。生徒の皆さんもきっと行事を通して感じてくれたことと思います。(文責:上野)
今年度は、新入舎生12名を迎え、総勢27名で生活しています。4月13日(月)に入舎式、5月7日(木)には新入舎生歓迎会を実施しました。4月中に自治活動の中心を担う運営委員の選出も行い、今年度は6名のメンバーが中心となって活動をしています。意見箱を利用し、舎生みんなの要望を募り、寄宿舎生活が舎生一人一人にとって充実したものとなるよう工夫しています。早速要望が出て、6月から実現に向けて話し合いを重ねてきました。
寄宿舎では、余暇時間に自由に多目的ホールや学生ホールに集って交流したり、グループ活動で交流を深めたりしています。今年は1年生も積極的で、先輩たちも一緒にホワイトボードに絵を描いたり、大型ジェンガで遊んだり、会話を楽しんだりと、様々な様子が見られています。学校で学年やクラスが違うためなかなか話す時間がもてない生徒同士も、寄宿舎ではかかわりがもてることが寄宿舎の良いところです。これからも舎生同士の絆を深め、充実した寄宿舎生活を送ってほしいと思います。 (文責:宮奈)
東京都立文京盲学校