桜の花も満開の時を迎え、遅咲きの八重桜も咲き始めています。今年入学を迎えた生徒の皆さん、進級した生徒の皆さん、おめでとうございます。本校では、今年度、普通科1年生11名、専攻科1年生6名の計17名の新入生を迎え、令和8年度がスタートしました。なお、教職員につきましては、安田校長先生、西村副校長先生をはじめ、11名の先生方が退職・転出等により本校を離れ、新しい先生方が転入・採用等により本校に着任いたしました。今年度も職員一丸となり、本校の教育に当たってまいります。本年度もよろしくお願いいたします。
さて、私は、4月1日付で本校に着任いたしました、宮田 守(みやた まもる)と申します。これまでも数校校長を務めてまいりましたが、東京の特別支援学校の中でもっとも長い歴史と伝統を有する本校に着任するにあたり、改めてその責任の重大さを感じ、身の引き締まる思いでございます。本校の築いてきた歴史と伝統をしっかりと引き継ぐとともに、生徒たちの心身の健やかな成長、そして、一人一人の進路実現のため力を尽くしてまいる所存です。よろしくお願いいたします。
それでは、わたくしは社会科の教員ですので、少しこの学校のある地域の話から、生徒たちに向けてメッセージを伝えたいと思います。本校が建っているのは「後楽」という住所ですが、この地名は昭和39年の住所表示の際、小石川町一丁目や春日町一丁目といった地域をまとめて新たに付けた名前なので歴史はそれほど古いわけではありませんが、その名前はもちろん本校の裏手に広がる広大な「小石川後楽園」に由来します。この「後楽」という言葉は、「先憂後楽」という言葉が語源で、その意味は「政治を行う者は、天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに遅れて楽しむ」という為政者の心得を表しています。このままの意味ですと、本校の生徒達には少々縁遠い話なのかもしれません。しかしこれを「先に苦労や心配事を解決し、その後に楽しみを得る」という意味でとらえると、今の本校の生徒たちにぴったりの言葉になります。高等部や専攻科に通っている皆さんは、もちろん楽しいこともあるでしょうが、思い悩むことも多いと思います。でもそれは、きっと明日の「後楽」につながります。「さあ、今年も、一緒に考え、大いに悩みましょう。」
保護者・御家族の皆様方はもとより、地域の皆様方、関係機関の皆様方には、ますますの御支援と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東京都立文京盲学校