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昴 令和6年度第12号 令和7年3月19日

「振り返り、そして前を向く」

校長 安田 咲登子

 陽の光に暖かさと力強さを感じる季節となりました。2月22日、23日には、専攻科の3年間の集大成となる、第33回あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験が行われました。結果の発表は卒業式を終えた3月末になりますが、それぞれの頑張りをたたえたいと思います。
 さて、少し前のことになりますが、学校評価アンケートに御協力いただきまして、ありがとうございました。保護者の方の93.7%(前年度82.5%)、地域の方から51件という多くの御回答をいただきました。結果を取りまとめて、第3回学校運営連絡協議会で報告しました。来年度に向けて課題として見出され、改善していきたいと考えている点をいくつか紹介します。
◆学習活動でのICT活用
 機器の整備は進んだが、日々の学習指導で十分活用できていない。教員間でスキルの差がある。
◆多様な進路に関する情報提供・支援
 生徒一人一人の進路希望に合わせた個別指導を行い、進路選択の幅を広げる。多様な進路希望に応えられるよう、就職、進学等に偏ることなく情報提供と生徒への支援を充実させる必要がある。
◆読書環境の充実
 図書室の本は古いものが多く、生徒が手に取ってみたいと思う環境整備が必要である。
 また、電子図書館(サピエ図書館)や日本点字図書館などと連携し、生徒が読書に親しむことができる環境を整えていく。
 
 地域の方々からは臨床実習を中心に、多くのお褒めの言葉とエールをいただきました。
・盲学校の生徒や先生方の指導が技術だけでなく、会話や礼儀にも行き届いていると感じる。
・施術の実習とは思えないほど専門的かつていねいな対応にとても感謝しています。
・いつも丁寧にマッサージをしてもらって大変満足している。みんな国家試験合格しますように!
 
 様々な皆様からの御意見を大切に、学校運営に生かしてまいります。
 

<普通科>

 卒業を控えた3月、普通科3年生は学習のまとめをしたり、送別会の準備をしたりしながら、様々な行事を行いました。東京ドームホテルでテーブルマナー講座を行い、実際にコース料理を食べながら食事の作法を学びました。また、東京メトロ鉄道体験として、新木場にある社員専用の研修センターに行き、模擬駅にある非常ボタンを押す、線路に降りて連結器部分やレールに触れる、ホームとの高さを確かめるなど貴重な体験をしました。その他にも、身だしなみ講座、金融講座など様々な講座を通じて、卒業後の生活をスムーズに始める準備を整えることができました。
 今年度の3年生は少人数ながら、一人一人が特別な輝きをもっていました。互いのことを思いやりながら生活し、自分のできること、自分を生かせることを模索し続ける学年だったと思います。文京盲学校で学んだことを心の糧にして、今後もそれぞれの道で自分らしく、そして何より健康に気を付けて頑張ってほしいと思います。
 1・2年生も進級し、新しい学年となります。今年度のまとめと振り返りを行い、4月からは心機一転して、自分に厳しく他人に優しい上級生になってくれることを期待しています。
文責:橋本・田口
 

<専攻科>

 3年生の皆さん、御卒業おめでとうございます。3年間の学習、技術の習得、国家試験までの道のり、本当にお疲れ様でした。振り返ればたくさんの出来事が思い出されます。患者実習を終えた後の皆さんの表情は、充実感や達成感に満ちあふれていました。国家試験の発表は3月26日の午後2時です。卒業生5名、吉報を期待しています。
 1・2年生は3月21日に、到達度試験に臨みます。1年間の学習成果を客観的な視点で確認できるよき機会になるよう、学習を進めてください。3年生の背中を見てきた在校生の皆さん、文京盲のよい伝統を引き継げるよう、新学年でも頑張っていきましょう。
 最後に、患者実習等に御協力いただきました地域の方々、保護者の皆様に深く御礼を申し上げます。
文責:伊藤光
 

<寄宿舎>

 3月10日(月)に送別会を行いました。1部は最後の交流として、チーム対抗で寄宿舎に関わるクイズをしました。正解が発表されると、一喜一憂しながらみんなで盛り上がりました。在校生からのお祝いの言葉や卒業生の言葉では、目に涙を浮かべながら互いの言葉に耳を傾けている姿が印象的でした。2部は全員会食として、今年度の寄宿舎生が一同に集まり、食事をしながら一年間の生活を振り返りました。楽しかったことや頑張ったことなどが発表され、充実した寄宿舎生活だったことやお互いの頑張り、大切な友達の存在を皆で実感することができました。
 今年度の寄宿舎生は男子14名、女子10名の合計24名でした。運営委員を中心にして、どうすれば豊かな生活になるかを話し合いながら生活してきました。起床時の音楽をリクエストできたり、体育館で運動できる機会を設けたり、月毎の誕生者を紹介したりと、日々の生活が楽しくなる活動が工夫されていたため、学年や講座を超えた交流が多く見られた一年でした。今年度も寄宿舎への御理解、御協力を賜りありがとうございました。
文責:宇山
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