平成28年5月に創刊した学校便り「昴」は今号で通算100号を迎えました。生徒、保護者の皆様だけでなく、地域の皆様や学校運営連絡協議会委員の皆様など本校を支援していただいている方々にも学校の様子を伝える役割を果たしてきました。限られた紙面とはなりますが、学校の様子をより御理解いただけるよう充実させていきますので、今後ともよろしくお願いします。

 

「視覚障害を支援するICT」

教務主任　主幹教諭　杉岡 伸作

　普通科の生徒で一人1台のパソコンやタブレット端末を活用した学びが始まり、3年目となりました。右の写真は、普通科3年生の生徒が、パソコンと携帯端末（ブレイルセンス）を使用している様子です。
視覚障害を支援する様々な機器やアプリの進歩は急速に進んでいます。
　いくつか例を挙げると
（1）スマホのカメラ機能を活用して、周りの様子や商品のラベルに表示された文字を読み上げる。
（2）音声認識を活用したデバイスで検索したり機器操作したりする。音声入力でメモを取る。
（3）スマートフォンでWebサイトを閲覧するとき、「リーダーで表示」を選択すると記事本文の内容を見やすく表示し、記事の部分を音声で読み上げる。
（4）Webサイトの情報をAIで要約し、簡単に要点を掴む。
　また、日本科学未来館では、視覚に障害のある方の移動を支援する「AIスーツケース」の実証実験が行われています。右の二次元コードは解説ページへのリンクです。
　ICT機器の進歩は急速に進みます。様々な変化はありますが、どの技術も視覚に障害のある生徒の自立や社会参加の武器となります。本校では自立活動や情報の授業で、生徒一人一人が様々なICT機器を知り、学習や日常生活で使いこなすことができるよう、指導を進めています。
（二次元コードのURL https://www.miraikan.jst.go.jp/research/AccessibilityLab/AIsuitcase/）