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昴 第3号 令和5年5月26日

「 どのように社会と関わり、よりよい人生を送るか 」
          教務主幹 伊藤 洋介
 強まる日差しに、夏の訪れを感じる季節となりました。本校では5月8日から感染症対策に対しての見直しを行い、生徒が充実した学校生活や学習を行えるよう、教育活動を実施しています。今後、社会との関わりがより一層増えていくことが予想される中、自らの障害を乗り越え、他者を尊重することや、多様な人々と協働し、様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓くことができる生徒の育成を目指します。
 先日、ある授業を見学したときの話です。生徒が教員に対して、「この場合、どうしたらよいですか。」と質問をしていました。その時に対応した教員は、「あなたなら、どうしますか。あなたなら、どのように対応しますか。」と返していました。すぐに答えを出すこともできたはずですが、そうはせず、生徒自身が考えた内容を踏まえたうえで、適切な助言をしていました。一度は自分で考えてみることで、主体的な学習となり、物事をとらえる思考力や判断力、表現力を養う重要な場面だと感じました。将来の変化を予測することが困難な時代に対応できる力を身に付けるには、生徒が自ら答えを導き出せる授業を実践していくことが重要と考えます。本校では、生徒の「学びに向かう力や人間性」を高められるよう、教育課程の編成、授業改善を日々行っていきます。
 豊かな人生、よりよい人生を送るためには、何が必要なのか。それは、自分ができることを増やし、できないことは人に協力してもらうことです。周囲を巻き込む力をもつ人がよりよい人生を送ることができると考えます。
「あとは、周りの人たちが一緒に働こうと思ってくれるかどうか」
謙虚な姿勢で、感謝の気持ちを込めて、周囲の人たちと、社会と接していれば、豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。
 
 本校の生徒が、今後の人生を豊かに過ごしていくために、保護者、地域社会、関係諸機関など、学校を支えてくださる方々の声を十分に聞き、今後の教育活動に活かしていく所存ですので、引き続き、地域の皆様、保護者の皆様の御支援・御協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

<普通科>
 今年度の普通科は新入生を12人迎え、34人でスタートしました。最初は緊張していた1年生も徐々に文京盲学校での生活に慣れ、笑顔で授業等に取り組んでいる様子が見られるようになりました。
 3年生は5月11日、12日に鎌倉・八景島へ修学旅行に出掛けました。1日目は鎌倉大仏、鶴岡八幡宮を見学し、全員で記念撮影。そのあとは小町通りで散策しました。人気のクレープ屋さんでは、大きなクレープにお腹いっぱいになりながらも、完食していました。宿の食事はとても美味しく、夜のレクリエーションでは人間すごろくにみんな大盛り上がりでした。2日目は八景島シーパラダイスに行きました。イルカのふれあい体験で背びれや胸びれに全員触れました。イルカが鼻から吹き出した息を感じて、驚く生徒もいました。イルカショーではシロイルカの泳ぎや、ダイナミックなジャンプにみんな興奮していました。2日間楽しみ、最高の思い出を作れました。
文責:粕谷

<寄宿舎>
 今年度、寄宿舎は新入舎生11人を迎え、27人の舎生が生活をしています。
 4月10日に実施した入舎式は、全舎生を対象にして体育館で実施しました。呼名して泊曜日を伝える形の自己紹介でしたが、短い時間の中にも個性があふれる入舎式となりました。
 新年度も2ヶ月がすぎ、緊張気味だった新入生も先輩たちと一緒にリラックスして生活する様子がみられています。より有意義な寄宿舎生活となるよう、個人目標を決めました。自分の生活に関心をむけ、頑張りたいこと、挑戦してみたいことなどを目標にしています。また4月には自治活動の中心となる舎友会運営委員の選出が行われ、4人が立候補して承認されました。運営委員を中心として充実した寄宿舎生活となるように工夫していきます。どのような集団になるのかとても楽しみです。今年度も「昴」を通じて、寄宿舎の様子や舎生の成長をお伝えしていきます。
文責:宇山

<保健給食部>
 令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症が、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」上の5類感染症に移行されました。約3年にわたって、感染症対策に御理解、御協力をいただき、感謝申し上げます。本校でも感染症対策の見直しを行っており、健康観察カードの記入やマスクの着用は求めないこととなっています。校内でもちらほらマスクを外した姿が見られるようになり、とても新鮮な光景です。給食では全員が食堂で食べることができるよう現在検討しています。消毒については、校内や地域の感染状況に応じて適宜実施していくことになりました。徐々に緩和していく方向ではありますが、手洗いや換気等の必要な取り組みは継続しつつ、今後も感染拡大に注意していきたいと考えています。また、濃厚接触者の特定は行いませんが、感染の可能性がある場合には入念な健康観察やマスク着用などの感染症対策に、御協力よろしくお願いいたします。                                      文責:蔦谷
 
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