校長 山岸 直人
暖かな日が続き、東京では平年よりも一週間程度早く、桜の開花宣言を聞くことができそうです。校内では後期の締めくくり、本年度の締めくくり、学校生活の締めくくりなどの取組が続いております。
本日は普通科第55回、専攻科保健理療科第31回、専攻科理療科第48回卒業式を挙行し、普通科17名、保健理療科3名、理療科3名の計23名が卒業証書と数々の思い出を胸に抱き、本校を巣立ちました。保護者・御家族の皆様方におかれましても、卒業生の姿から万感胸に迫る思いのことと拝察いたします。卒業を心よりお祝い申し上げますとともに、これまで培ってきた自信とこれからの生活への期待や目標をもって、4月からも着実に歩み続けることを願ってやみません。
また、1・2年生も、24日(金)の修了式を節目として、4月には一つ上の学年に進級いたします。卒業生と共に過ごした思い出を大切にするとともに、新しい学びに備えることを意識しながら、春季休業日を過ごしてほしいと願っています。
卒業生の皆さんも在校生の皆さんも、「地道な努力こそが能力を解き放つ鍵」です。これからも更に努力を積み重ねていきましょう(イギリスの政治家、ウィンストン・チャーチル(1874~1965)の言葉から一部引用)。
さて、今回の卒業式は、平成31年度入学式以来の「全校生徒及び教職員、保護者・御家族、御来賓が一堂に会する形態の儀式」となりました。今回の卒業生は令和2年4月の入学(実際の登校開始は6月)でしたので、この形態は最初で最後であり、また、生徒及び教職員のマスク着用は必須としなかったものの、「歌唱を行わない」という制約の残るものとならざるを得ませんでした。この三年間、「その時にできることを最大限に」との思いで教育活動に取り組んでまいりましたが、卒業生が憧れていた高校生活には及ばなかったことは明らかであり、申し訳なく思う気持ちと、その中でも生徒が大きく成長してくれた嬉しさと感謝の気持ちとが入りまじり、複雑な思いであります。
学校経営の面におきましても、本年度は昨年度に引続き、「自立と社会参加を目指し、希望する進路を実現する学校」を「目指す学校」として掲げ、全体的には制約が緩和されていく中で推進してまいりました。学校評価では多くの方々から過分な評価も頂戴いたしましたが、同時に、更なる御期待や課題改善の御意見も寄せられております。また、校内においても、取組によってはまだまだ改善の余地があるものと認識しております。今後も、より一層充実した教育活動の展開に努める所存です。
普通科3年生は、3月1日に東京ドームホテルにて、テーブルマナー講座を行いました。この学年が入学する春は、得体のしれない新型コロナウィルスに世界中が畏れ、混乱の始まった時期にあたりました。楽しみにしていた高校生活は、”密”を避け、ソーシャルディスタンスを強いられ、ほとんどの行事や活動は中止、または制限されました。卒業前にしてようやく実現した校外での会食は、将来経験するであろうフォーマルな場でのマナーを講師から学び、フォークやナイフを用いての食事に四苦八苦しながらでしたが、フランス料理のコースを堪能しました。会食中、マスクのない生徒の表情は最高に輝いていました。 文責:川嶋
今年度も無事、国家試験を終えることができました。3年生、本当にお疲れ様でした。
ここまでの道のりは決して平坦なものではなかったと思います。入学当初から臨時休業で自宅学習が続き、実技練習が思うように出来ないこともありました。感染症対策による消毒作業を徹底し、患者実習を再開したこと。定期試験、到達度試験、模擬試験、実技試験、患者実習、校外実習、レポート発表会、様々な難関を乗り越えて今日があります。文京盲学校で学んだことを基盤にし、卒業後、患者様に寄り添える施術者になることを願っています。
1・2年生も、卒業する3年生に追いつけるよう前進していきましょう。大きな目的を達成するには、小さなことを積み重ねていくしかありません。時間は掛かりますが、出来ることからコツコツ取り組んでいってください。次年度もよろしくお願いいたします。 文責:伊藤よ
3月6日(月)に送別会を行いました。今年は4年ぶりに全員が一同に会して実施することができました。在校生から卒業生に向けて、心温まるメッセージが送られた後に、卒業生から三年間の思い出を振り返りながら挨拶があり、参加者が涙ぐむ場面もありました。最後の交流として、事前にした質問の答えから誰の回答かを当てる「クイズ」をしました。職員の意外な一面を知ることができ、会場は笑顔につつまれていました。実行委員を中心に準備を進めてきた送別会は大成功に終わりました。
今年度の寄宿舎生は男子13名、女子15名の合計28名でした。必要な感染対策をしながらも、出来ることに意識をむけ、どう工夫すれば豊かな生活になるかを模索した1年間でした。5名の運営委員を中心に、友達のことを考え、でた意見を活かしながら寄宿舎生活をつくりあげてくることができました。寄宿舎への御理解、御協力を賜りありがとうございました。 文責:宇山
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(特別支援教育コーディネーターまたは副校長)