校長 山岸 直人
12月初旬の日中に出張をしていたときのことです。飲食店を後にした数名のグループが、「よいお年を!」と笑顔で挨拶しながら解散していく光景に出くわしました。それまで年末年始のことをまだ考えていなかった私は、「もうそんな時期になったのか!」と驚きましたが、4月に本校に着任し、年末の動きが例年と若干異なること、特に期末試験の話題や通知表の確認など、これまでの「2学期末の風物詩」のようなものがないことからも、一層の驚きにつながったように思います。
生徒にとっても、この年末は「学期の節目」ではありませんが、令和4年の終わりを迎えることと、本年度が残り3か月となることは、他校と変わりありません。10月以降を振り返るための資料は3学期制の学校よりも少ないということになりますが、そのぶん、一人一人がより意識して後期前半や今年一年の総括を行う必要があるということにもなります。自身の到達状況や課題を知り、本年度の目標を再確認し、引き続き努力を積み重ねていくことを願っています。
さて、冒頭のひとコマですが、そのグループは数年ぶりの再会を果たした日だったようです。街中や店舗などのにぎわいをはじめ、徐々に人々の生活様式が戻りつつある中で、本校でも教育活動と感染・拡大防止とをできるだけ両立させながら、少しずつ取り組みの復活や展開を果たすことができました。生徒自身の努力はもちろんのこと、保護者や御家族の皆様方にも健康面や衛生面をはじめとして、様々な御理解・御協力をいただきましたことに、厚く御礼申し上げます。
冬季休業日中は、御家庭での年末年始の取組をはじめ、新年の目標を立てて取り組み始めるなど、更なる成長のための新たな始まりの機会として、健康に十分留意しつつお過ごしください。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
11月1日から11月9日までの期間で、芸術鑑賞教室(美術)を実施しました。1、2年AB講座は国立西洋美術館からお借りした「考える人」のレプリカや「睡蓮」の立体絵画を美術の時間に触察し、「考える人は裸です。」「どうして本物の花のように睡蓮を描かないのだろう」など、様々な感想が飛び交いました。1、2年CD講座は休館日の国立西洋美術館へ伺いました。常設展の作品解説や彫刻の触察などを堪能しました。美術館や作品の大きさに驚く生徒も多かったです。3年生は東京都現代美術館の常設展や屋外作品を鑑賞しました。美術館学芸員から作品解説を聞き、多様な現代アートに思いをはせました。また、屋外の「発見の塔」という階段の付いている作品の鑑賞では、特別に作品へ登らせていただきました。美術館訪問の日は両日ともお天気に恵まれ、存分に鑑賞を楽しむことができ、芸術の秋を満喫しました。 文責:伊藤め
3年生は11月15日(火)から11月18日(金)まで長野県原村にて校外臨床実習を行いました。コロナ禍で、3年振りの開催です。
6名の生徒と、教員の施術を含め、約80名の地域の方に患者様として御参加いただきました。患者様は農作業をされている方が多く、学校の臨床室では経験することができない症例を学べるよい機会となりました。生徒達は、初めて出会う方、初めて出会う症例に対し、的確に診察を行い、限られた時間で施術効果をどのように出すのかを考えながら施術を行っていました。夕食後にはカンファレンス(症例検討会)を開き、一人一人の症例に耳を傾け、意見交換を行うことで、次の日の施術につなげていました。短期間の実習でしたが、臨床経験を積むことで技術はもちろん、患者様に寄り添った施術者になっていく3年生の姿を見ることができました。 文責:伊藤よ
本校では、視覚障害教育の理解啓発と、入学を希望する方への情報発信を目的に、様々な活動に取り組んでいます。今回はその中から2つの取り組みについて紹介します。
しばらくはコロナの影響で来校者の制限をしなければならない状況が続くと思いますが、こうした新しい方法を活用して、学校の活動や視覚障害の理解啓発に取り組んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。 文責:青木
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(特別支援教育コーディネーターまたは副校長)