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第9号 令和3年12月24日

学校便り 「昴(すばる)」
令和3年12月24日 第9号 通算第69号
東京都立文京盲学校 校長 木村利男

[設置学科]
普通科(高等学校に準ずる教育等)
専攻科(保健理療科・理療科)

「コロナ禍の金(オリパラ)来年は・・・」 ~チャレンジしよう~

校長 木村 利男

 今年も残りわずかとなりました。皆さまにとって、今年一年はどんな年でしたか。
 年末恒例の今年一年の世相を表す漢字一文字が、「金」との報道がありました。また、「リアル二刀流/ショータイム」という言葉が「新語・流行語大賞」の年間大賞にもなりました。言葉は生き物で時代を反映します。新語で「チルい」を御存じですか。辞書を編む専門家により「今年の新語2021」に選ばれました。チルアウト(chill out)の日本語の意味は、冷静になる、落ち着くとあります。「チルい」は、「チル」を形容詞化した若者言葉、気持ちが落ち着いてくつろげる様子と辞書にあります。私は恥ずかしながら知りませんでした。「チル」の表現例として、雰囲気のいいカフェでチルっている。チルする予定でいたが急に忙しくなったなどです。気持ちが落ち着いたくつろげる様子を「チルい」という言葉で、自分の気持ちを文章にしてみるとよいかもしれません。
 さて、今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症への対応により、多くの教育活動が制約を受けました。そうした中、生徒の皆様、保護者の皆様にはいろいろと御協力をいただき、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 新たな年を迎えるにあたり、生徒の皆様には、今年の総括をきちんと行い、自分自身の目標を再確認し、引き続き努力を積み重ねていくよう願っています。
 「あなたの夢は何ですか?」「どんなことをやりたいですか?」「これから自分はどうなりたいですか?」「どうしたらやりたいことが見付かるの?」「夢や希望は何?」等々、これまで生徒のみなさんに問い掛けてきました。
 後期の始業式にお伝えしたことを覚えていますか。
 後期の始まりにあたり、「来年の3月まで、自分が特に頑張って取り組むことを「紙」に書いて、点字の方は、点字用紙に打ってみてください。頭の中に思い描いているだけでなく、手を使って言葉を記してみて、それを常に意識できる場所において、自分に問い掛けてみてください。思っているだけでなく、ぜひ行動してみてください。まずやってみる。チャレンジしてみることが大事です。」と、お伝えしました・・・。自分の頑張りは自分が一番よく分かっていると思います。先生方は常に皆さんを応援しています。
 引き続き、毎日の生活を充実させるために、「明るく」「元気」をモットーに、「笑顔」と「挨拶」を忘れないでいてください。ぜひ、これからも自分の可能性を信じ、しっかりと前向きに取組んでいってほしいと思っています。
 新しい年を迎えるにあたり、自分は何を目指してチャレンジしますか。一人で難しければ友達と一緒にチャレンジするのもよいです。きっと、素敵な未来が待っています。
 今年一年大変お世話になりました。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。

<寄宿舎>

 「新たな日常」が始まってからもうすぐ2年を迎えようとしています。この間、対策を講じた行事や取組が始まっています。舎生からの要望で、12月から1月にかけて、起床音楽を流す試みが始まりました。舎生から希望を募り、流行りの曲、昭和の曲、クラシックなど様々なジャンルが毎朝3曲流れます。誰が何をリクエストしたかで盛り上がったり、知らなかった曲を好きになったり話題が絶えません。以前は朝の会をしていましたが、久々に起床後の時間に活気が生まれ、もっとたくさん聞きたいとか、期間限定ではなく続けてほしいという声が挙がっています。
 生活の要望が叶ってそれで終わるのではなく、起床音楽の要望がとおり、それがどうだったか、どうしていきたいかという舎生の声を運営委員(自治会)が拾いあげて、自分たちの生活作りに発展させていくことを期待しています。  文責:櫛田 千恵

<専攻科>

 11月から2年生は地域の患者様を対象にした臨床実習を開始しました。教員指導の下ですが、今まで学習した知識や技術を活用し実際に症状のある方へ施術をします。実習開始当初はとても緊張していましたが実習の経験を積むにつれ緊張も徐々に和らぎ、実習の成果や課題点を考えられるようになってきています。2年生の一生懸命頑張る様子をみて、1年生も学習に励んでいます。3年生は模擬試験で経験を積み最後の調整に入っています。2月の国家試験まであと64日となりました。学習目標を設定し冬季休業期間を有意義に過ごしましょう。  文責:伊藤 洋介

<教育相談部>学校公開について

 11月13日(土)に学校公開を実施しました。例年、外部の方々に来校していただき、学校概要についての説明や授業見学を行っていましたが、今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインと来校(専攻科の入学希望者のみ)を同時並行で実施しました。
 オンラインでは、ZOOMを使用し、各科の概要、進路状況などパワーポイントの内容画面に合わせて説明を録音したデータを公開しました。授業の様子は事前に録画し、ナレーション付きで紹介しました。当日実施していない授業の様子も御覧いただくことができました。参加者からは、「オンラインで参加しやすかった。」「高校進学はいよいよ社会に出る大事な準備段階だと改めて感じ、卒業後の進路について親子で話すよい機会にもなりました。」「オンラインでの学校公開については盲学校としては先駆的な取り組みと思います。私たちも勉強させていただきたいと思います。」などの御意見をいただくことができました。
 来校による公開では、専攻科入学を検討している方を対象に、説明会、授業見学、個別相談を行いました。参加者は中途で視覚障害者となった社会人の方々でしたので、専攻科の内容に加え、視覚障害全般に関する相談を受けることもでき、「不安や悩みを聞いてもらえてとてもよかった」といった御感想をいただけました。
 今後も文京盲学校および視覚障害について広く理解を得られるよう、取組みを工夫し、実施していきたいと思います。  文責:久保田 朋子                               

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