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第3号 令和3年5月28日

学校便り 「昴(すばる)」
令和3年5月28日 第3号 通算第63号
東京都立文京盲学校 校長 木村利男

[設置学科]
普通科(高等学校に準ずる教育等)
専攻科(保健理療科・理療科)

「オンライン学習について その後」

教務主任 粕谷 哲史

 昨年の6月号の昴で「オンライン学習について」という題で巻頭言を書きました。臨時休業の最中に、生徒の学びを保障する方法を試行錯誤しながら実施した様子を載せました。それから1年間経った今号では、成果と課題を振り返っていきたいと思います。
 当初、オンライン授業は臨時休業中や分散登校期間中に自宅にいる生徒に対して行っていました。全てが始めということもあり、朝と帰りのSHRを中心に、可能な授業で行っていました。6月に全校生徒が登校できるようになりましたが、依然として感染の危険性があり登校できない生徒のため、普通科では教室と自宅をつないで授業に参加する双方向型のオンライン授業を行ってきました。この形式では、コミュニケーションを取りながら進められるので、比較的通常の授業感覚で進められました。学習の保障として、成果があったと感じます。
 反面、課題も多くありました。オンライン授業ができるのはあくまで座学の授業で、実技は見学をする形でした。一人でオンラインに繋げない生徒などには実施が困難でした。接続環境の問題で難しい御家庭もありました。こういった部分はオンライン授業での対応の限界かと感じました。
 また、東京都ではZOOMに代えてMicrosoft Teamsを使用することなっています。今年の2月に専攻科3年生を対象にTeamsを使ったオンライン学習を行うなど、本校もTeamsの使用に向けた準備を行っています。
 新型コロナウイルス感染対策のためにオンライン学習の環境は大きく変わりました。少し前までは自宅でオンラインに繋いで授業ということは考えられないことでしたが、今では当たり前のように行われています。ただ、視覚に障害のある生徒にとっては、その生徒に合った教材等や、自立的な力を伸ばす指導など、オンラインでは難しい配慮、工夫が多くあります。学校に登校して行う授業に少しでも近づけるように、これからも工夫を凝らしていく必要があると改めて感じました。今回の課題と成果を元に、より良い方法を考え、また報告したいと思います。

<普通科>

 普通科は、15名の新入生を迎え、46名の生徒で令和3年度をスタートしました。
 1年生は、新しい学校に早く慣れようとそれぞれが自分のペースで懸命に取り組んでいた時期から、少し余裕を感じられるようになり、休み時間などに2、3年生と楽しそうに話す姿もあちこちで見られるようになりました。4月に昨年度はできなかった新入生歓迎会が行われ、普通科全員でお互いの声を聞きながら活動できたことがよかったと感じます。 コロナ禍で「新しい生活様式」が日常化し、緊急事態宣言で今年度も夏休みまでの校外学習などの行事が中止になる中ではありますが、学年を超えた生徒同士の関わりは、高校生という多感な限られた時間では大切なことです。授業をはじめとした学校生活の中で、感染症対策をしつつも他者と関わる活動を適宜行い、個々の成長につなげていきたいと思います。 文責:丸山

<専攻科>

 専攻科は今年度、新入生9名を迎え22名の生徒が学習しています。 新入生は学習に必要な視覚補助具やICTの知識をオリエンテーションで学んだ上で、専門教科の学習に取り組んでいます。新しい白衣に身を包み、実技練習にも励んでいます。新入生の皆さんが専攻科の生活に一日でも早く慣れるよう、在校生・職員全員でサポートしていきます。2年生は後期からの臨床実習に向け、知識や実技力の向上につとめています。3年生は先日、国家試験を見据え模擬試験を実施しました。早い段階で国家試験に対応できる力を付け、希望する進路につなげていきます。
 コロナ禍が続きますが、安心安全な環境で学習活動が継続できるよう努めて参ります。  文責:伊藤

                                

<寄宿舎>

 今年度は新入舎生14名を迎え、定員を満たす34名の舎生で生活をしています。
 今年度の入舎式も感染予防のために全員では行わず、新入舎生と代表の在舎生1名で行いました。緊急事態宣言を受け、5月17日に予定していた前期舎生総会と新入舎生歓迎会も全員参加を見合わせ、書面決議や録音紹介など、形を変えて実施しました。昨年度同様、感染症対策はまだまだ続きそうです。その中で、どう生活を充実させていくかという工夫が大切になってきますが、在舎生が新入舎生を誘い、できる交流や活動の形が定着し始めています。できないことに着目せず、できる方法に目を向ける…前向きな舎生の姿に、私たち職員が励まされます。今年度、舎友会(自治会)運営委員5名が中心となり、寄宿舎生活の充実を目指して活動します。どんな集団になるのか、どんな生活になるのか、とても楽しみです。  文責:櫛田

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