学校便り 「昴(すばる)」
令和3年4月7日 第1号 通算第61号
東京都立文京盲学校 校長 木村利男
[設置学科]
普通科(高等学校に準ずる教育等)
専攻科(保健理療科・理療科)
校長 木村 利男
さわやかな春の訪れとともに、気持ちも新たに新学年がスタートしました。今年度は、普通科1年生15名、専攻科1年生9名の計24名の新入生を迎え、全校生徒69名でのスタートです。これから生徒たちと教職員、そして保護者の皆様や地域の皆様との新しい出会いの中、今年はどんな学習をして何ができるようになるのか、今からとても楽しみです。
さて、本校の目指す学校像は、「自立と社会参加を目指し、希望する進路を実現する学校」です。自分がやりたいことを目標として設定し、それを実現するために努力を積み重ねてください。
新たな学年のスタートにあたり、生徒も家族もそして教職員もみな「元気ですかー!!」「元気でーす!!」と言える学校を目指していきたいと思っています。ぜひ、体調の管理には留意して、明るく元気に学校生活を送っていきましょう。自分自身の心の安定を保つことは、目の前のやるべきことに対する「やる気」へとつながります。常に前向きな気持ちで何事も取組んでほしいと思っています。
引き続き本校では、生徒の皆さんの希望する進路の実現に向けて、教職員一人一人が、日々の授業において、教科の専門性に加え視覚障害教育の専門性を発揮し、分かりやすい授業づくりに努めてまいります。また、健康管理や生活指導等においても、保護者の皆さんと十分な連携を図り、円滑なコミュニケーションに取り組んでいきます。
改めて、昨年度は、新型コロナウイルス感染症への対応に終始した一年でした。まだまだ、今後の状況が見通せませんが、「新たな日常」を模索したり、新型コロナウイルス感染症予防対策を徹底したりしながら、本校での生活を充実したものにしていきましょう。
生徒の皆さんに2つお聞きします。1つ、今年度どんなことにチャレンジしていきますか? 学校生活をとおして、自分が「できること」「分かる」ことを増やしてください。そのためには、毎日の学習に積極的に取組むことはもちろん大切で、「苦手なこと」や「分からない」ことはそのままにせず、自分で調べたり、先生に聞いたり、様々な方法を使って自分が納得できるまで頑張って取組んでほしいと思います。何事もコツコツと努力することが大切です。
2つ、「私はこんなことがしたい」や「自分はこうなりたい」という具体的な思いはありますか?何をするためにこの文京盲学校で学んでいるのか、今一度、自分なりに自身の思いを胸に抱き、目標の達成に向けコツコツと取組んでほしいと思います。
最後に、人生はすべて自分の「心」が決めている。と言われています。「心」とは、物事のとらえ方、見方、感じ方、考え方 です。アメリカの心理学者ウィリアム・ジェイムズの有名な言葉をお伝えします。
「心が変われば行動が変わる」「行動が変れば習慣が変わる」「習慣が変われば人格が変わる」「人格が変われば運命が変わる」「運命が変われば人生が変わる」つまり、人生、生き方を変えるのは自分の「心」であるということです。
本校は、今年度、新たな教職員を迎え、創立113年の伝統を大切にしながら、チャレンジしていきます。引き続き、本校の教育活動に御理解と御協力、そして御支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
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(特別支援教育コーディネーターまたは副校長)