大和ハウス工業株式会社東京支社
人事部ヘルスキーパー
新井彰さん 平成16年度保健理療科卒
水道橋駅から徒歩数分のビルの14階、窓からは東京スカイツリーが望める。ゆったりと落ち着いた空間、2011年11月に開設されたヘルスキーパールーム「D-fresh」。新井さんは卒業後、治療院と他企業でのヘルスキーパーの経験を経て平成25年から勤務している。
『転職して感じたことは?』
ヘルスキーパーとして既に6年間の経験がありましたので、施術そのもので戸惑うことはありませんでした。でも施術以外のことは慣れないことが多かったですね。会社によってずいぶん雰囲気が異なることを感じました。
『ヘルスキーパールームの特徴は?』
施術時間は40分ですが、施術方法は決めていません。その時の社員の方のニーズに合わせた施術を提供するように努めています。身体はもちろん、心もリフレッシュしていただけるよう、全体の雰囲気に気を配っています。
『同僚からの情報を施術に活かす』
施術を考える上で、所属する人事部の同僚からの情報がとても役に立つんですね。例えば、事務の方で細かな仕事が多いようであれば十分にリラックスしていただけるようにするとか、現場監督の方であれば立ち仕事が多い為肉体的な疲労をとることを優先しようとか、施術の方法を工夫しています。
『支えてくれる仲間の大切さを実感』
大きな組織で働くことは大変だと思っていました。最初は挨拶もまともにできませんでしたが、少しずつうまくいくようになりました。今、企業で働いていて一番良いと思うことは、いろいろな人と関われることです。周囲の人たちとの関わりが自分の支えになっていますし、人と関わることが自分の世界を広げてくれていることを実感しています。
『自分を知ってもらうことで、開かれたヘルスキーパールームに』
例えば、社内を歩いていて健常の人にとってはなんでもない所でも、視覚障害者にとっては危険があったり、わかりにくい空間があります。自分から声を上げて改善していくことが互いに気持ちよく働いていくために大切と感じます。また、同僚との余暇活動も大切にしています。一緒にバーベキューをしたり、最近では視覚障害者スポーツの体験会を企画し球技を楽しみました。こうした活動を通して自分という人間を知ってもらうことで、ヘルスキーパールームがどの年代の方にも利用しやすい開かれた空間になればと考えています。
最後に新井さんはこれからヘルスキーパーを目指そうとする後輩にこんな言葉を残してくれた。
「難しいと思っていたことでも、やってみたら楽しいと感じることが結構多いんですよね。変化を恐れずにチャレンジしていくことが自分の世界を変えていく。これからも仲間と共に頑張っていこうと思います。」