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保健室 養護教諭より 

 

「見えにくい子ども達への支援ガイド」

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 (ダウンロードは、このページの一番下、関連リンクから行えます。)

 見えにくさで困っている生徒がいましたら、気軽にご相談ください。
 盲学校は、矯正視力がおおむね0.3未満の生徒が対象ですが、それ以上の視力があっても眼疾患の状態や学習の様子などを考慮し、相談に応じています。

 1人1人の生徒の見え方の特徴に合わせてルーペ、単眼鏡、拡大読書器、遮光レンズなど様々な視覚補助具を使い、生徒が学習しやすい環境をつくり、学力を伸ばします。
 小集団、手厚いケアをするなかで自信をつけ、大きく足を踏み出す力をつけます。
 東京都特別支援学校養護教諭研究会(盲部会)で、「見えにくい子ども達への支援ガイド」を作成しましたので、参考にしてください。
 

これまでの事例を紹介します

事例1 「中学校では見えるふりをしていました」という生徒

 弱視の見え方は一人一人違います。視力だけでは判断できず、見える範囲(視野)、目のゆれ(眼球振とう)の有無、まぶしさ(羞明感)などでずいぶん違います。それが理解されず苦しんできた生徒が拡大読書器をうまく使いこなすことで学習がぐんと伸びました。
 

事例2  最近、おでこによくこぶをつくっていた生徒

 視力はさほど変わっていないのに視野が徐々に狭くなり、歩いていてよく物にぶつかるようになっていたのです。自覚症状のないまま進行している緑内障でした。できるだけ早く発見して眼圧をコントロールすることが大切な眼疾患です。視力、視野を自覚し、安全な歩行の仕方などを盲学校で学びました。
 

事例3 ボールをとることができずに「のろいなあ」と言われていた生徒

 視力は普通にあったのに視野が狭くなる眼疾患でした。視野が狭いと動きのある物を目で追うことはとても難しいのです。盲学校では音の出るボールやボールをころがすようなルールに変えて思いっきり体を動かしています。
 

事例4 薄暗くなるととたんに動きにくくなっている生徒 

 初期の症状として薄暗くなると見えなくなるという眼疾患です。視野も徐々に狭くなってくるのでその状態にあわせて様々な配慮をしています。
 

事例5 晴れた日はやけにまぶしがる生徒 

 まぶしさが強く出る眼疾患があります。まぶしいととても見にくく目を細めたりまぶたが厚くなったりしています。遮光レンズやサングラスをかけるとずいぶん楽になりますが、視力や色覚の問題を含んでいる場合があり、それにあわせた対応が必要です。
 

事例6 ADHDと視力障害のある生徒 

 少人数の良さを生かし、手厚い配慮をしました。主治医や保護者と密な連携をとって配慮事項を確認し、統一した指導をすることでトラブルが少なくなっていきました。
 

事例7 見えにくさから自信を失いあきらめてしまったり、不登校になっている生徒 

 思春期は様々な不安を抱え、心の揺れ動く時期です。学校医に精神科の専門医がいて毎月相談を行っています。生徒自身が相談したり、教員が生徒理解のためにアドバイスをもらって指導に役立てています。
 
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